みんなの履歴書

JJでございます。

先日、知人から、

志望動機が空欄の履歴書を受け取ったと聞き、驚きました。

面接時に、志望動機が空欄だったので

「志望動機は何ですか?」

と尋ねると、

「思い浮かばなくて。」

という答えが返ってきたそうです。

その面接官は、面接後、その入社希望者の背中を見送りながら、

「これは、ないな。」

と思ったそうです。

志望動機が思い浮かばないとはっきり言えるのは、

ある意味、正直者です。

しかし、未来永劫、希望する会社へ入社することは

できないでしょう。

志望していない会社にどうして面接にくるのでしょう。

不思議です。

時間の無駄遣いです。

私も、経営に長く携わっているので、

かなりの数の履歴書を拝見してきました。

常識では考えられない履歴書も多数あり、

受け取るたびに、

「時代が変わったのかー?」

とか錯覚しながら、

「どういう教育を受けてきたのだろう。

 周りに、指南してくれる大人はいないのか。」

とかその方の未来をつい心配してしまいます。

一番、印象が悪いのは、履歴書の使いまわしです。

本人は、ばれていないと思っているのか、

面接官をなめているのか、

入社したくないのか

腹がたちますし、呆れます。

証明写真は一度はがすと、

必ず、表面に皺ができます。

そして、角には爪やカッターではがしたであろう傷がつきます。

斜めに皺が入っていて、写真が歪んでいたり、酷いものになると

千切れていたり、四角形でない場合もあります。

一度貼ったものをはがせなかったのか、切り取って貼っているものは、

厚みが出て不自然です。

何枚も写真の下に紙が重なっているものもあります。

写真の部分だけ座布団を敷いているようになっています。

また、絶対に写真を撮ってから、かなりの年月経過してるよね、

この写真の人誰ですか?っていうほど、

本人と写真が違いすぎているケースもあり、困惑します。

また、志望動機に、まったく違う職種が記入されていたり、

「ああ、うちの前はこんな会社を受けたのね。」

とまるわかりです。

あと、年齢を改ざんしているケース。

17の7を無理やり斜めに線を入れて8にしていたりとか。

書き直すのがそんなに面倒なんですかね。

アルバイトやパートの面接など、

軽く考えている方も多いと思いますが、

正社員の面接でなくても、

「ああ、この人はどこも、雇ってくれないんだな。

 まあ、この履歴書じゃ無理だね。

 性格、雑そう。仕事も雑そう。

 雑な仕事をする人はいりません。

 じゃ、うちも雇いません。」

となります。

今回、

志望動機の記入がなく、本人も答えられなかったとのことですが、

履歴書の見本のように、難しい言葉を使って綺麗にまとめなくても、

「働きたい!」

という意思を素直に書けばいいと思います。

一流の会社などは、それは通用しない場合もあるかもしれませんが、

私は働きたいという意思が一番、大切だと思うのです。

そして、それを面接官に少しでも多く伝えることです。

以前に、無料の求人誌についている履歴書で応募してきた方がいました。

志望動機は

「お金が欲しいので、働きたいです。一生懸命頑張ります」

とだけ書いてありました。

そして、面接時に、

「すみません、求人誌についている履歴書を使ってしまいました。

 いま、お金がなくて、履歴書を買えませんでした。」

と正直に話してくれました。

そして、お金が急いで必要な理由もきちんと話してくれました。

仕事内容もきちんと下調べをしてきており、シフトの希望時間等も

具体的にしっかりとお話することができました。

私が、採用を決める基準は

謙虚であるか、誠実であるかです。

一見、難しそうですが、難しくありません。

謙虚であることは、

今、働いている方たちと上手く一緒に働けないといけないので、

ある程度の謙虚さがないと、自我が強い人は採用しても

長く続きません。

誠実であることは、自分がこの会社で働きたいと

自分自身に嘘偽りなく、妥協せずに応募してきているかです。

”家から一番近かったから”とか、”親が勧めたから”とか

本人の心が希望していないのに応募しても、

こちらも長く続きません。

そして、社会の規範に誠実であること、

ずるいこと、犯罪を犯さないことです。

たとえば、釣銭をごまかして着服したり、

内引きをしたりといった刑法に違反する犯罪を犯さない誠実さです。

人間としての基本がしっかりとできていて、

自分の家族・友達・お客様・同僚・上司といった他者を思いやる気持ちがあり、

仕事を楽しめる前向きな心があれば、

具体的な仕事内容は努力次第でどうにでもなります。

この頃では、履歴書よりも、職務経歴書の方が重要視されています。

以前の履歴書よりも、書くことが多く難しい感じがします。

しかし、履歴書や職務経歴書は面接を受けさせてもらえるか、

自分という人間の軌跡をある程度、知ってもらわなければ

先へは進めませんので、一生懸命心を込めて丁寧に書くべきです。

自分の履歴を雑に扱う人は、自分の人生を雑に扱っているのと同じです。

面接官も暇ではないし、馬鹿ではありません。

ネットで拾ってきた言葉をそのまま書いても

騙すことなど無理だと考えた方がよいです。

私のおすすめは、1点集中型で書くことです。

希望の会社の自分が気にっているところを掘り下げて書くと

熱い文章がどんどん浮かんでくると思います。

いくつも、会社のHPを見て、表面をなぞったように

文章でまとめても、働きたいという意思はそこに無い以上、

まったく、伝わりません。

うまく浮かんでこなければ、縁がないのかもしれません。

志望の会社の自分の中での推しな点を広げてゆけばいいのです。

また、字が下手だからとパソコンで書いてくる方もいますが、

同じ文章でも、下手でも、手書きで丁寧に書かれた文章にひかれます。

「この人はこんな字を書くんだ。」と意外性を発見できる時もあります。

丁寧に、心を込めて、新しい会社で働く自分の姿を考えながら

わくわくして書けば、面接官にも必ず伝わります。

履歴書の原型をとどめているのは前提なんですけど。

こぐま

こぐま夫婦です。夫こぐま:大学卒業後、某家電メーカー20年勤続後、早期退職。某コンビニチェーンのオーナーを経て某自動車メーカー勤務。妻JJ:大学・専門学校卒業後、不動産会社勤務→某家電販売チェーン地域店舗統括マネージャー→コンビニチェーンオーナー→オーガニック加工食品販売会社経営。毎日の出会い、小さな幸せを大切に生きています。

こぐまをフォローする
コンビニエンスコンビニエンスストア経営営業家族のこと
こぐまをフォローする
タイトルとURLをコピーしました