コンビニのトイレ事情

JJでございます。

昨年から、コロナが落ち着いてきて?

世界中で移動が緩和され、日本へいらっしゃる外国の方も多くなりました。

ニュースやSNSでは、日本の便利さや景観の美しさ、日本食の美味しさ等々

に感嘆する動画などをよく目にします。

その中でも、日本のコンビニは人気なようで、

品揃えから、便利さ、接客まで

まさにアメイジングな場所として紹介されています。

その中でも、トイレの解放に驚きの声が多いようですが、

今年になって、外国の方が増えて、トイレマナーが守られないために、

時間で使用できない店舗があります。

私も、外出時には、便利なのでコンビニのトイレを

利用することもありますが、

元経営していた立場から言わせていただくと、はっきり言って

トイレは解放したくありません。

店舗の立地にも依るのでしょうが、

コンビニのトイレを綺麗な状態に保つには、

かなりの店舗の努力を必要とします。

特に、当店のようなあまり治安のよろしくない店舗では

特に特に、トイレ掃除は大変でした。

早朝のラッシュ時には、軽く10人ほどのトイレ待ちの列ができます。

その途中で、誰かがトイレを汚そうものなら、大声で

「おい、こら、トイレ汚いぞ!はよ、掃除せえやー!」

とトイレ前から叫ばれますが、朝のラッシュ時に

トイレ掃除専属のクルーがいない限り無理なので無視です。

トイレットペーパーは当チェーン店では基本的に、オーナー持ちです。

だいたい、1ケ月で300ロールくらいを購入していました。

結構な出費でした。

トイレの前の掃除道具入れから、

勝手にトイレットペーパーを盗まれるようになったので、

トイレットペーパーをトイレ内に補充用1個を置き、

在庫は商品と一緒に保管していました。

トイレの使い方も、

人間不信に陥りそうな使い方をする方も多く、

深夜にトイレを掃除するのですが、私は専用の

使い捨てのエプロンと長靴と使い捨ての手袋にゴムの長手袋を重ねて、

マスクの重装備で掃除をしていました。

床に、汚物は当たり前、

汚物入れには汚れた下着が捨てられ、

店で販売しているエロ本を持ち込んで、

中で一人で行為に及び、本を汚し、タンクの後ろに廃棄されて返品できなくなったり、

サイコパスなのか、汚物のついた丸めたトイレットペーパーを

便器の周りにひとつひとつ並べられたり、

壁にかけられた、汚物や精液は日常茶飯事に目撃し、

便座には、ごついブーツの跡があり、

普通の泥ではないのか、トイレ用の洗浄液では落ちず、

(よく、便座の上に上がれるなと感心したり、)

便座の蓋は壊され、

デリヘルの行為をして、なかなか出てこず、

お客様同士で言い合いになったり、

トイレの水栓の鍵を盗まれたり、

まあ、書ききれないほどのマナーの悪さを目の当たりにしてきました。

ある時、市の広報部の方が訪ねてきて、

市で”おもてなしトイレ”なるものを認定して、

観光マップに掲載する計画があるので、

認定させてくださいとのお申し出がありました。

当店は観光地への国道に面していて、是非とも

認定したいとのことでした。

お申し出はありがたかったのですが、

「お断りします。」

即答いたしました。

楽しい観光に来られた方を、

当店のトイレではおもてなしできないと思ったからです。

また、クルーさんの通常業務の負担になるとも思いました。

市の担当の方は、

「近隣のコンビニは認定しましたよ。」

と軽い圧力をかけてきましたが、

2つあるトイレに案内して、中をみていただくと、

「あ。」

と言って帰られました。

クルーさんが掃除をさぼっているわけではありません。

1時間ごとに、軽く掃除をして、トイレットペーパーも補充していますが、

追いつかなかったのです。

男性用・女性用と2つのトイレがありましたが、

男性が平気で女性用を使用したり

中で籠って違法行為をしたりと危険なことも

数多くありました。

コンビニでトイレを借りるときに、綺麗な状態で使用できるのであれば、

店舗スタッフの賜物だといつも、実感します。

便利なものには、必ず陰で頑張っている方々がいます。

公共の場所や多くの方が利用する場所では、少しだけ、

自分以外の利用者や、綺麗な状態を保ってくれている方々の苦労を

考えれば、いい加減な使い方はできないと思います。

コンビニでトイレを借りたからといって、

何かを買わなければと思う前に、綺麗に使うことを心掛けていただくだけで

店舗スタッフは助かるのです。

日本のコンビニのシステムはなんでもできて、素晴らしいです。

しかし、機械ではなく、利用者と同じ人間が動かしています。

毎日、心が折れそうになるときでも、

すこーしだけ、他人を思いやる気持ちを持ち、行動すれば

必ず自分に返ってくると信じています。

こぐま

こぐま夫婦です。夫こぐま:大学卒業後、某家電メーカー20年勤続後、早期退職。某コンビニチェーンのオーナーを経て某自動車メーカー勤務。妻JJ:大学・専門学校卒業後、不動産会社勤務→某家電販売チェーン地域店舗統括マネージャー→コンビニチェーンオーナー→オーガニック加工食品販売会社経営。毎日の出会い、小さな幸せを大切に生きています。

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