JJでございます。
皆さま、タバコをどこで買いますか?
日本では、主にコンビニだと思います。
昔は自販機で販売していましたが、
年齢確認などが難しくなり、
店頭販売が増えました。
コンビニの店舗を開発するときに、
開発の人はまず、タバコの販売の権利が取得できる立地を探します。
よほど、良い立地でない限り、タバコの販売はマストです。
近くに、既存のコンビニが存在しており、
タバコの販売ができない場合、
タバコを販売せず、新規オープンして、
既存のライバルチェーンを閉店に追い込み、
タバコの販売権を奪うということも、
かつては行われていたようですが、
反対にこちらが潰されたりすることもあり、
近年ではあまりそのような強引な出店はないようです。
私たちが経営していたコンビニは、
来店客の8割強が男性だったので、
タバコの売り上げも大きく有難かったです。
だいたい、お客様のタバコの吸われるタバコの銘柄を覚えて
カウンターに用意しておけば、99パーセントの確率で
ご購入いただきました。
店のすぐ近くの運送会社の社長も毎日、
タバコを買いに来店されていました。
買われるのは
”ホープの赤”
毎日、1箱買ってゆかれます。
ある日、社長が私に、
「店長、オーナー、いっつも、わしのタバコ間違えるんやけど、
他の店員さんも覚えてくれてんのに、なんで間違うんかな。
そろそろ、覚えてくれんかな。
いっつも、”青”だすんよ。もう、イライラするわ。
わし、”ライト”やから。
今度は、間違えんように言うとってよ!」
とお叱りを受けました。
こぐまさんにそのことを伝えると、
「うん、赤って知ってる。
わし、あの社長、偉そうで嫌いやから、
わざと間違えてるんよ。」
えーっーーーーーーー!
知ってるん?
わざと、間違えてる?
わざとイライラさせてるの?
やめてよー、とばっちりが私に来るじゃないか!
「ほんとにわからんなるときもあるし、ええんちゃう?
青も赤もタバコ吸う時点で一緒なんよ。」
そうなん?
次の日に、また例の社長がホープの赤を買いにいらっしゃたので、
「社長、毎日来てくださるのはありがたいんですけど、
オーナーとか、間違うときとかあるんで、
カートンで買われたらどうですか?」
と勧めてみました。すると、
「いかん、カートンで買うたら、1日でなくなるんや。」
えっ、1日?
10箱を1日で?
「それは、体に負担がかかりますね。」
「そやろ。だから、1箱ずつ買うんよ。」
毎日、1箱ずつ買うお客様は結構、そういった方が多いとわかりました。
自制しているんだな、大変だなと
タバコを売るたびに思っていました。
仕事終わりに、作業着のままでタバコを買いに来て
「はよ、ちょうだい!」
手が震えていたりすると、
”大丈夫かな”
と外で急いで吸っている姿を見ては心配をしていました。
皆さま、ご存じと思いますが、
タバコの箱にちぃーーーーーーさく
注意書きがあります。
結構、衝撃的な内容だと思うのですが、
それでも、止められないのは
やはり依存症なのですかね。
そういうこぐまさんも結婚した時には、
マルボロを吸ってました。
ニコチンパッチを貼ったり、
いろいろ試していましたが、
突然、すぱっとやめられました。
こぐまさんは根性の差やと言っています。
今では、他人の煙に何より嫌悪を感じるそうですが、
自分が吸っているときには、周りの人のことなど
考えたこともなかったそうです。
周りの人に、愛情があれば、依存症から脱出できるのかもです。