JJでございます。
今年も、年賀状、たくさんいただきました。
近年は年賀状じまいが流行中で、
昨年末の、はがきと封書の値段が値上げされるとのニュースで
ますます、拍車がかかりそうです。
年始のご挨拶も、若い方からはメールやLINEで届きます。
年始の挨拶だけでなく、通常の営業の伝達やお知らせでもメールが多くなりました。
私は、スマホやパソコンでのメールが増える前から、
お客様には、DMの他に手書きのはがきや手紙を書いています。
今でもずっと続けています。
手紙は、はっきり言って
「面倒くさい」
と思います。
「よく、手紙書くとかややこしいことするね。」
と言われることもあります。
私は、「面倒くさいこと」が好きです。
まず、便箋と封筒を用意しなければなりません。
たくさん種類があります。
見るだけで、ワクワクします。
相手の年齢・趣味、季節感、企業カラーにあうかどうかなど、
選ぶときにかなり迷います。
特定のお客様のために、いちいち選びます。
そして、万年筆のインク。
便箋の絵柄や紙の色にあった色を選びます。
紙とインクの相性があわず、うまく書けないときもあります。
封緘シールも大切です。
大切な内容の手紙を左右します。
この頃は、封緘シールの種類が減ってきたので、
シーリングスタンプを活用しています。
オーダーで仕事用のものを作りました。
ラメ入りのワックスを使うと
とても、高級感が出るのでおすすめです。
そして、切手。
特殊記念切手の販売スケジュールを、常にチェックして
気に入ったものは買いだめしておきます。
昨年は、毎年、春に販売していた
薔薇の記念切手の販売がなく残念でした。
だんだん切手の発行も、減っているような気がします。
書いた手紙は便箋も封筒も、すべてコピーを取り、お客様別にファイルします。
お客様に、同じ内容の手紙を書かないためです。
ついつい、忘れて、同じ文言を使ってしまいがちなので、
複数回、手紙を出しているお客様には、以前に書いた手紙をチェックして
同じ言葉を使わないように考えます。
手紙など、読んですぐに捨てる方が多いと思っていたのですが、
意外と保存しておいてくださる方が多く、
手紙の感想などをお聞きすると、驚くと同時に、とても嬉しくなります。
「この手紙で契約を決めたよ。」
「他社と迷っていたけれど、この手紙でこっちで買うことに決めたよ。」
などと、実際にお客様の心を動かすことができることも多く、
私の中では、最強のツールです。
メールだと、好きな字体を選べて顔文字とかも使えて
まとまりもあり、綺麗ですよね。
でも、私は、相手がメールを書いている姿を想像できません。
手紙やはがきをもらうと、その方の好みや
一生懸命に書いてくれた生きた文章が伝わってきて
伝えようとする気持ちがメールより、強く届くような気がします。
手紙やはがきは古いツールです。
人が届けます。
時間がかかります。
昔なら、馬車や列車や船で。日本では飛脚ですね。
現代でも、郵便屋さんがバイクや車で届けてくれます。
素敵じゃありませんか?
どんなに、文明が発達して便利なツールができても、
やりとりするのは人間です。
人間は機械のように早く進化できません。
手紙やはがきを喜んでいただけるのは、
まだ、人間らしさを懐古してくださる方が多いのだと思います。
私は、古い人間なので、古いやりかたで
ゆっくりとお客様と関係を築いてゆきたいと思います。