JJでございます。
幼いころ、母は私と弟が眠る前に必ず本を読んでくれました。
そして、朝起きたときにも、30分くらい続きを読んでくれました。
当時は、私と弟は夜8:00就寝、朝5:00起床でした。
朝、母は私たちに尋ねます。
「ゆうべの本はどういうストーリーだった?」
「主人公のしたことをどう思った?」
「この話はどういうことを言ってると思う?」
などなど、ただ本を読むだけでなく、
本を読んで想像を膨らませ、考える力のベースを作ってくれました。
お陰様で、私は読書感想文を書くのが得意となり、
小学校から中学校まで毎年、コンクールで入賞することができました。
私たち兄弟はみるみるうちに本の虜となり、
はや50年を過ぎました。
幼稚園の頃に、母が契約してくれていた、毎月の頒布会で届く本が最高の楽しみでした。
小学校ではずっと図書係でした。
図書館に住みたいと思っていました。
学校の帰りには、電車に乗って市民図書館や県立図書館へ通いました。
一度、本を大量に借りすぎて、持っていたバッグが帰りの電車を待っているときに、
底が抜けて破れてしまい、両手で抱えて電車に乗り
とても大変で恥ずかしかった思い出があります。
私も弟も本なしでは生きられない体質となり、
どんどん、家は本でいっぱいになりました。
きょうだい二人の部屋が本でいっぱいなのです。
子供部屋は2階でしたが、
「いつか床が抜けるのでは!」
と、家に来た人に心配されるほどでした。
図書館のような業務用の本棚を買って収納しようと、
業者に問い合わせをしたところ、本の量が多すぎて
まず、床の耐性を考えないと難しいですと断られてしまいました。
私たちきょうだいも、増えてゆく本のやばさには気づいており、
時々、断捨離を実行するのですが、まず、絶版になった本などは捨てることができません。
次に断捨離中に、しばらく読んでなかった本を見つけては、はまって読みふけり、
なかなか断捨離も進みません。
現在、実家の2部屋ずつ、私と弟の本でいっぱいです。
こぐまさんには「おかしなきょうだい」と言われています。
一度、アマゾンのタブレットを買って電子書籍にしてしまおうと
試みたことがありますが、紙の本しかないものも多く断念しました。
紙をめくる動作が好きです。
新しい本の紙のにおいも、古くなって変色して海賊の宝の地図のような色になり、
ざらざらした紙の感触も好きです。
本を読んで、新しい知識に触れたときには、
嬉しくて宇宙まで飛んでゆきそうになります。
このごろは、紙媒体の発売が減り、
近隣の本屋さんも、全てなくなってしまいました。
とても、寂しくて残念です。
いつか、紙の本がまた、若い方たちに流行して
良い本がどんどん復刻すればいいなあ。