JJでございます。
先日、入場者数が20万人を突破したとニュースで話題になっていた
上野の森美術館で開催中の
「モネ 連作の情景」へ行ってきました。
モネと聞いて、多くの方が思い浮かぶのは
「印象派」「つみわら」「睡蓮」
といった単語ではないでしょうか。
私は、18歳のころから、ポストカードの蒐集をしています。
当時は、絵画の歴史や作家に対する知識も乏しく
「なんとなく好きだな」
といった軽い気持ちで買っていました。
ある日、店頭で見たモネの一枚のポストカード。
「あれ、モネの睡蓮だけど、持ってるのとなんか違う!」
調べてみると、モネの睡蓮は複数枚存在しており、
2023年現在、125枚現存、13枚が日本国内にあります。
なぜ、同じタイトルで少しづつ違った絵があるのだろう?
「連作」でした。
同じ場所から見た風景を、違う季節・違う時間に描く技法です。
「つみわら」から始まった「モネの連作」。
この展覧会では、「連作」にスポットを当てて展示されており、
目の前で連作の絵画を見ていると、
ぱっと見はよく似ている絵なのに、まったく違う絵なのだということを
実感いたします。
「連作」を描いた時のモネは、「動き」に興味があったと言われています。
当時の写真家マイブリッジやマレーの写真による「動き」の研究にも
注目しており、モネの場合は「動き」そのものよりも、
「観察する」という方向にインスピレーションを
受けたのではないかともいわれています。
「連作」を見ていると、映画や動画を見るよりも、
想像力を掻き立てられます。
モネが見ていた風景。
モネと同じ場所に座って、つみわらや池や橋を眺めながら、
時間の流れによる空間の変化・動きを体感することが楽しめた
有意義な時間でした。
入口では、最新の技術による、モネの庭の睡蓮の上を歩いている感触が楽しめます。↑
やっぱりこの絵ですよね。
睡蓮 1897~1898年ころ↑
ウォータールー橋、曇り 1900年↑
ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ 1904年 ↑
ウォータールー橋 、ロンドン、日没 1904年 ↑
同じ場所から描いているまったく違う景色
パラレルワールドのようにも感じられます。
ミュージアムショップに入場するのにも、30分ほど並びました。
大好きなPEANUTSとのコラボ商品がたくさんありました。
他にも定番のクリアファイルを買いました。
SNOOPYが蓮冠をかぶっている!
モネの連作をより深く考えるきっかけになりました。
しばらくモネにはまりそうです。