こぐまです。
現在の私達夫婦の一番の楽しみは、美術館・博物館を巡る旅をすることです。
もともと、私は全く美術館へ行ったことも無かったし、
全く絵画などの芸術作品にも興味がありませんでした。
JJと結婚してから、一緒に足を運ぶようになってからも、
一緒に、展示をみていても、さっぱり解らないので、
ゆっくり見ているJJを置いてささっと見て、途中の休憩所や
ミュージアムショップに入ってグッズを見たりしていました。
2017年6月5日。
忘れられない私が覚醒した日です。
国立新美術館で開催された「ミュシャ展」の最終日に行きました。
少し前に平成天皇皇后両陛下が、ご覧になられたとのニュースが流れ、
ツイッター(X)を見ても、入場まで3時間待ちとかで
「これは、行くのは無理だな」
と先延ばしにしていたら最終日になってしまいました。
チケットを買って並んでから、入場まで2時間待ちの状態でした。
外では、熱中症にならないように、職員の方がミネラルウォーターを配っていました。
ゆーっくり、ゆーっくり進んで、やっとミュシャと会うことができました。
今までのミュシャのイメージは”少し、イラストっぽい綺麗な女の人の絵”
を描いた人という認識でした。
入ってすぐに、大きな絵ー610×810のサイズの絵が飛び込んできました。
余りの大きさに圧倒されて
「これは、絵なのか、壁なのか」
と思ったほどです。
“原故郷のスラブ民族”トゥーラニア族の鞭とゴート族の剣の間に
スラブ民族の戦いと、未来への希望が散りばめられた一枚です。
「これ、ミュシャなの!」
この絵の前に立った時、なぜかわからないけれど、
涙があふれ出て、
本当になぜだかわからないけれど
全身を何かが貫いた感じがして
涙が止まりませんでした。
絵に吸い込まれそうな感覚に陥りました。
帰り道は、とても疲れて良く解らない感情で
頭の中がいっぱいでした。
帰宅して、図録をきちんと読むと、昼間見た絵の中にいるようで
その夜は、よく眠れませんでした。
その後は、JJと予習してから、美術展へゆくようになりました。
きちんと、解説も読みます。
より、美術展の面白さにはまってゆきます。
JJ曰く
「神様に逢えるんだよ。」
名作を創って、それを次代に伝承し続け、
そして、私達の心を覚醒してくれる。
もう、それは携わる方、皆様に感謝です。