JJでございます。
接客業をしていると、予想をはるかに超えた状況に遭遇した時、
瞬間的にパニック状態になって
体が固まって動けなくなる時があります。
私が家電販売をしていたある日のことでございました。
カウンターに若い女性がいらっしゃいました。
「DMの住所とか変更できますか?」
と尋ねられたので
「はい、こちらで承ります。」
とお答えしてストコンでお客様を検索いたしました。
「苗字も変わったんで。」
とお客様がおっしゃったので
「ご結婚されたんですか!おめでとうございます。」
と思わず言ってしまいました。
「いえ、離婚したんです。」
固まりました。
“やってしまったー”
“え、どういうこと、こんなに若くて綺麗なお嬢様がー”
“大声で明るく言ってしまったよー”
“どうしよう”
“うん、そうゆうこともあるよね、なぜ、考えなかった私ー”
“苗字変わるって色々あるよね、何で結婚って言ってしまった?”
“なんか、私、今日、調子に乗りすぎてた?”
“どうしよう”
キーボードを打つ手も止まり、ずっと正面を向いたまま
何秒 経った?
一瞬のうちに脳内に色んな思考が膨れ上がり、言葉を発せず
そのままフリーーーズ。
「勢いで結婚しちゃったから、失敗しちゃった。
気にしないで。店員さん。」
「失礼な発言をいたしまして、大変に申し訳ございませんでした!!!」
が当時27歳だった私には精一杯でした。
私の顔面が蒼白なのを気遣って
「本当に気にしないで。また、来るね。」
と優しいお言葉をかけていただきました。
少し離れた場所で一部始終を見ていた上司は、
「こんなこともあるよ。大丈夫だよ。
あのお客様、いい人だから気にしてないよ。
すぐに、再婚するよ。」
と慰め?てもらったのですが、
“そういう事じゃないよ!”
と自分の不甲斐なさに落ち込みました。
“経験値はすぐには上がらないけど、知識は増やそう”
そう思い、それ以後、接客・接遇の講座に参加したり、書籍を読んだり
より努力をしていますが、なかなかセールスマスターへの道のりは険しく、
目まぐるしく変化する社会において、一言では言えませんが
“少しの時間でも心が暖かくなる接客”を
目指して頑張っています。